1. IE記法とは
- ER図の記法の一つ
- IE記法とIDEFX1記法がメジャー
- 別名「鳥の足記法」(Crow's Foot Notation)
- 明確な規格がない
2. IE記法で使われる図形
2-1. エンティティ
- エンティティを長方形(角付)で書く
- エンティティ名を長方形の1段目に書く
2-2. アトリビュート(属性)
- 属性名を長方形の2段目に書く
- 主キーは、属性名の前に
*
を書く
2-3. リレーションシップ(関係)
- リレーションシップを実線で書く
2-4. カーディナリティ(多重度)
- カーディナリティとオプショナリティを書く
カーディナリティ(cardinality)
- エンティティから近い方に書く
- 関連付くインスタンスの最大数を表す
オプショナリティ(optionality)
- エンティティから遠い方に書く
- 関連付くインスタンスの最小数を表す
- modalityと言ったりもする
- 1をmandatory(必須)、0をoptional(任意)と呼ぶ
カーディナリティとオプショナリティ
組み合わせ | オプショナリティ | カーディナリティ | Aインスタンス1つに対するBインスタンスの数 |
---|---|---|---|
(1) | 1 | 1 | 1 |
(2) | 0 | 1 | 0または1 |
(3) | 1 | 多 | 1以上 |
(4) | 0 | 多 | 0以上 |
3. IE記法で書いたER図
3-1. 1対1
3-2. 1対多
3-3. 多対多
4. 自分ならER図をこう書く【パッと見IE記法】
- エンティティは全て長方形(角付)で書く(IE記法)
- エンティティ名を長方形の上(外側)に書く(IDEF1X記法)
- 主キーを長方形の1段目に、その他の属性を長方形の2段目に書く(IDEF1X記法)
- 外部キーは属性名の後ろに
(FK)
を書く(IDEF1X記法) - リレーションシップと多重度はIE記法で書く(IE記法)
パッと見IE記法
→多重度の表記がIE記法のため、パッと見はIE記法。
5. まとめ
多重度にオプショナリティという概念を含めることで、以下のような曖昧な表現がなくなる。